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連載エッセイ

第9回
「最近あった間抜けな、けがの話」

波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


過去8回皆さんに、私の手記を電子上で、読んでいただきありがとうございます。
今回は連載を一旦お休みいただいて、最近あった私のけがの話をさせて下さい。

昨年10月13日(日)に晴天で気温25度くらいの暖かい日、私は何時のように『水中カメラを2台』抱え、 うきうきしながら積丹半島美国漁港からボートに乗り、宝島周辺の海底散策、と撮影を終えて、 ボートで港に、戻る途中「タイドプール」で体験ダイビングを受けている美しい2名の女性をピックアップするべく船付けをしたのでした。

「タイドプール」とは干潮の時には海面上に露出し、あちこちに小さな水溜まりが出来、 満潮の時には海面下に埋没してしまう。
体験ダイビングはまだ終了しておらず、その女性の私物「バスタオル」がタイドプールの岩場の 真中あたりの一番高い処に置いてあり回収しなければなりません。

インストラクターの黒部社長が甘えた視線を送ってきます。
船着き場とちがい岩場と船の間にはかなりの高低差があり、一度降りると今度船に上がるのが大変です。
黒部さんとは1歳違いですが体力には人一倍ある私に頼ってきたのです。
私は普段から自分の水中撮影の為にウェイトトレーニング、エアロビックス、スキー等をしていて、 体力年齢30歳くらいと自負していたし、皆も暗黙のうちに私に甘える習慣が付いていたのです。

さあ、 船から勇躍飛び降り、歩き始めると足が海草でつるつるで滑りだしました。
普段ですとバランス感覚は抜群のはずですが、足が二回転三回転するように滑りだし、 体がもんどりうって空中に浮遊したときに小さな『コブ』を野球のバットのように、足をヒットさせたのです。
ホームランの時のような、「金属音『カキーン』という音が脳天まで突き抜け」足と手に痛みが走りました。

自分はすぐに足の骨折を悟り、船上にいる黒部さんに手を振り呼ぶのですが、私の赤い手を見て、フジツボで切ったぐらいに思い、 すぐに救援してくれません。
なかなか起き上がらない私に「此処で立ち上がると骨が外に飛び出しもっとひどい状態になっていました。
やっと船から下りてきたのです。

ウエットスーツを着ているので外観からは何も分からないし、スーツの上から触っても何ら異常がありません。
只ちょっとでも動かすと右足全体が『ゴク』と音を立て激痛「生まれて初めての強い痛み」が走ります。
何人かに両脇を抱えられてやっとの思いで船に乗り移り港に戻りました。

まず救急病院に行って見てもらう手段です、まず余市の病院と考えたのですが、 一旦仮入院しても札幌に帰ることを考えると、直接札幌の病院に入った方が、 家族も楽です。

そうこう思案しているうち、私に小さな幸運が訪れました。
たまたま近くに札幌の井上病院(外科)の職場サークルで院長の外科医と看護婦数人が ダイビングに来ていて、看てもらうことができたのです。
店長の大金君にまだ新しくて高価なウエットスーツを上手に切ってもらい、 パンツ1枚になり院長に見てもらいましたが、あまり状態が良くないようです。
今日札幌の救急指定は自分の病院なのと、整形外科は何処も休診でうちで収容できるからとの申し出があり、ドクターの用意してくれた車で札幌に戻りました。
レントゲンの結果、症病名:右下腿骨骨折と診断され、けい骨とひ骨もバラバラでした。
足首関節から膝の所まで広範囲がいってしまったのです。
また骨が丈夫すぎて亀裂が大きく広がったのも原因様です。

その翌14日札幌東区にあるクラーク病院に転院後。痛みを絶えつつ4日間手術を待ち、17日に骨接合手術を受けました。
寄る年波には勝てずちょうど5ヶ月間の長きに渡りに入院のち3月に退院しました。
現在思い起こすと、普段水中撮影の時は真剣に真摯に自然と向かい、慎重に行動をしていた自分が、海から上がると、安心感から注意力散漫になりけがをする自分が思い上がっていたのですね。
いい教訓に成りました。

自分が頭を打たずに済んだのも、腕のいい病院を紹介してくれた、「井上病院」の 『やさしいスタッフ』に出会えたのも私にとって大きな幸運でした。
昨日7月13日丁度9ヶ月ぶりに店長の大金君のサポートを受け積丹町入舸の海に潜水しましたが 私は「カッパ」ですね、すっかり皿が乾いていたのが十分海水に漬かり、頭がすっきりしました。
以上最近あった出来事でして近いうちに20センチある金抜きと8本のスクリュウを抜かないとならないので、時間とお金が大きな痛手です。

以上今回は脱線しましたが来週からまた連載手記をお送り致します。

つづく...。
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