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アツモリウオ


エビの仲間


ナメダンゴ


カレイのペア


ヒロウミウシ


フサギンポ


ベニショウロ

連載エッセイ

第66回
「“ナメダンゴ”の棲む羅臼」

オオカミウオのペア
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オキアミの仲間
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波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


2000年10月7日から9日にかけて再び友人と共に「羅臼」の撮影に行って来ました。「オホーツク」は足の早い冬を迎えるように往復した「羅臼岳」も枯れ葉色に染まる稜線と常緑樹がせめぎ合いながら、秋と冬が綱引きをしていました。

羅臼は「ミレニアム」最後の訪れとなり、今まで何度か訪れながら、撮れなかった、生態写真をめでたく収めることができました。
何時も短い日程とのにらみ合いで、チャンスに恵まれなかったのですが、今回は念願であった「オオカミウオ」の「ペアー」の生態を観察することが出来ました。

このオオカミウオは左右の固体で色がおおきく違います、左手の黒っぽい大きな顔に傷をたくさん負っているのがおそらく雄と思われます。
顔の大きさは子供の頭ほどもあり、牙は「犬」の犬歯より大きく見え、末恐ろしく、あまり近づけませんでした。
なぜならば、この魚は「ウニ」や「蟹」などの甲殻を持ったのが大好物で、凄い顎の力でバリバリ食べる食性を持っています。 又、子供を抱えた動物達は獰猛になることは周知です。
ですから迂闊に近づくと怪我を負う危険性を感じながらの撮影でした。

大きな岩の小さな岩穴の奥に仲良く並んでいる様は恐ろしい顔をしていますが、きっと「ラブラブカップル」なんでしょうね、ちなみに抱卵しているかどうか、奥を覗き込む勇気はございませんでした、もし覗き込んでいたら、この雄の顔のようにぼろぼろになっていたかもしれません。

愛くるしい「ナメダンゴ」の子供は小豆より小さな固体で、見落とすまいと必死にピントを合わせ撮ったのですが、上がりを見ると本当。自然に笑みがこぼれるほど愛くるしい生き物です。眼がなんともいえないほど純粋で、汚れのない赤ちゃんの目と一緒です。

彼女?に私が近づくと大きな何かの怪獣「ゴジラ」のように感じるでしょう、震えているようにも見えます。私は心の中で決して食たり、意地悪はしないよ、と心の中で話し掛けながら、収まって頂きました、彼女?はこうやって人間嫌いになるのでしょうか。

初めて観察する「エビの仲間」大きさは先のものと同じくらいの生物で、帰って現像の上がりを見るまでは「ウミウシの仲間」だと思っていたのですが、見るのと、上がりとは大きく違っていたのです。長く細〜い透き通った触覚のヒゲがまるでイセエビのようです、残念なことに、画像の制約上ネットでご覧になることはかないません。

さて初めてみた「ヒロウミウシ」も小豆より小さなウミウシの仲間で、触覚が桜餅のように綺麗なピンク色で、波に右往左往されながら、「コケムシの仲間」に必死にへばり付いています、個体数が少ないので出会いも少なそうですね。

羅臼では生態系も多様でここにある「オキアミの仲間」類ですが、このオキアミは集団の中にあって稀少な色使いのあるオキアミです、色なしのオキアミと比べるとかなり少なく、「ハーレム」状態で波間に漂っていました。当然雌雄は判りません。

「カレイのペアー」このペアーは2人仲良く海底に綺麗に納まるように砂を払いのけたうえに、納まっていました。2枚撮影したのですが、後に続く友人から聞いた話ですが、私が去った後に片方のカレイがもう片方のカレイに覆い被さるように、甘えていたそうです。きっとびっくりして彼に甘えたのですよね。友人も傍に寄って撮影しましたが、その場を離れることはなかったそうです。

続く...........。
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