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南の海を彷彿


シマゾイ


オオカミ魚


正体不明の動物


エゾメバルの顏寄せ


オニカジカの子

連載エッセイ

第59回
「知床国立公園」

ホタテが泳ぐ
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スジアイナメ
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波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


'99年10月、知床半島の中ほど、南東向きの海岸線沿いにある「羅臼町」に行きました、羅臼町は「知床国立公園」の中にある小さな漁村で、人口は約7、000 多くの人達が「漁業」や「水産資源の加工」を生業としています。

ここ羅臼町の海を10年の永きにわたり、水中を紹介されている「関 勝則」さんのお世話になりました。
関さんは「クリオネ」の撮影では多くの出版物に採用されたり。NHKの自然を紹介する番組でご自身が出られたり。
最近では世界で最初に発見された「タコイカ」などで有名。

今回は一緒に潜ることはなっかったのですが、久しぶりにお会いしても、相も変わらず人なつこい笑顔で迎えてくれました。

潜水したのは都合3回でした、3回とも西よりの風で波が打ち寄せていましたが、水中は至って静かです。

海に入って驚くのは、積丹半島と違って、まだまだ自然が多く、大小の動植物が息づいていることです、人間達の生活の場からほど近い、「ろうそく岩」のたもとにそのポイントがあるのです。

潜行後すぐに、ドラム缶の朽ち果てた残骸の中を覗くと、人間でいうと高校生くらいの「オオカミ魚」がいましいた。
オオカミ魚の人相は顏じゅう皺だらけ、色黒、目が真っ黒で名前どおりの怖い、いでたちです。
体長は成魚ではないのですが、1メートルをゆうに超えていて、水中ではかなり大きく見えます。

恐る々、覗いてもおとなしくしていたので、撮影できたのですが、歯は鋭く、この鋭い歯で貝を食べるんですね。

ドラム缶近くの「泳ぐホタテ」はヒトデが天敵でして、「糸巻きヒトデ」をホタテの上に載せると、サー大変ということで、泳いで逃げる瞬間を撮影したので、これは私が、造った環境を納めた写真です。

その場所から、もう少し深いところに移動中、近づくと瞬間に身を隠す何物かがいます、形は何かの花びらのようです。

1度身を隠すと出てこないので、あたりを探すと、同じ物があるので、近寄っていくと、又身を隠します、なんとかして撮影したい思いと、悔しさで一杯、「ウロキョロ」すると"アーン"ありました。

そこで、私は遠くにある被写体を確認した後。
  1. 被写体に向けて手をゆっくり伸ばす
  2. ファインダーと被写体を一直線条に結ぶ
  3. ピントの合うところまで「ピントは固定」
  4. そろりソロリと近づく
  5. シャターを切るの
何度か被写体を見失いながら苦労して撮影したのが、こいつなんです「正体不明の動物」で、私も写真が上がってから始めて全貌を見たのですが、「世界初」? "まさか"の発見かもしれませんがどなたか、もし名前がわかれば「キャプション」を付けるので教えてください。

上記のような撮影方法については遠視の方にお勧めで、近視の方には一寸難しいかもしれませんね、当然私の目は遠視ですからお得意の種目です、最近は老眼も入っていますので、補正をするためにワンデーユースのコンタクトを利用しています。「参考意見」

青い海は"南の海を彷彿"させます、これは「センナリウミヒドラ」といいまして、その群生は珊瑚に良く見間違われますが、祖先はそう遠くなくて、小さなヒドラの集合体で形成しています。

これだけ多くの群生を見るのは始めてで、豊かな海と、汚染されていない環境で、息づいているんですね、しかも例年、流氷がやってきて、引き去っていくときに、根こそぎ持ち去られる事を考えると、毎年々新たに芽吹き、ここまで成長していくさまを目のあたりにし、「大自然」を未来に贈ってあげる必要を感じます。

近年、日本では、道路維持や海岸線沿いを守るという大義名分の下で、消波ブロックや護岸、で覆われていきます。

ここ知床国立公園も例外ではなく、何時までも自然の姿を変えないで欲しいと、私は願わなくにはいられません。

続く...........。
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