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連載エッセイ

第56回
「Nouvelle-Caledonie」

プール
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ル・メリディアン
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波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


 ニューカレドニア・ヌーメアのダイビングスタイルは朝7時〜7:30頃にホテルでピックアップしてもらい、そう遠くないマリーナまで車で移動。
午前中に2ボ−トダイビングが主流なのです。

 なぜ午前中に2本潜水するかと申しますと、南氷洋からくる偏西風の影響で午後になると次第に風が強くなり、波が高くなる傾向があります、そこで経験上全てのダイビングサービスが午前中に終了するようになっています。

 ですからわがままを言って、1日に3本4本と潜ろうと思っても、どこのショップでも受けてくれないと思います。

 今回ニューカレドニアのダイビング・サービスの情報ををネット上で検索したところ、「グランブルー」にサービスをお願いしようと考えていたのですが、ダイビングスタッフのオフとちょうど重なり、使えなかったのですが、ディスクの高橋さんに色々なインフォメーションを親切に頂き大変参考になりました、ありがとうございました。

 高橋さんのお勧めもあり日本人スタッフのいる「ALIZE」の福島永さんにガイドをお願い致しました。

 ヌーメアのダイビングポイントの多くは「アリゼ」「グランブルー」さん以外にも使用していて多くは環礁の内側です、比較的流れが穏やかな静かな海ですから初心者でも安心でしょう、「ヌーメア」からはボートで5分から遠くても20分前後の距離にありますので船酔いしやすい方にも、お勧めできますね。

 アウトリーフの海にある「イルデパン島」を次回に譲るとして、今回はヌーメアからボートで15分のところに位置する。
フランス海軍の「哨戒艇」「デユポアーズ」の写真をご覧に入れましょう。

 フランス海軍の哨戒艇「デユポアーズ」は1988年に「付着生物の研究」と「レックダイビング」用に沈められた「軍艦」で全長は60メートルもあります。

船首付近とプロペラ付近にはコロダイが住みついています、水深27メートルチョット のところにある、プロペラはかなり大きな物で直径1メートル以上はあったでしょうか?さすが軍用艦と変に感心したものです。

 又操舵室に入り窓から外を覗くと、付着生物で全然見ることは叶わず、手でこすってもしっかりと付着物固着していて取れず、ほのかな太陽の明かりだけが見えます。

 デッキには機銃の台座や艦砲の台座やらがそっくり残っています、さすが砲塔と砲身は取り外してありましたが、軍艦としての形態はしっかり留めております。

 あれから11年間「デユポアーズ」は海水中に暴露されているにもかかわらず、私が興味深く、ハンドルを回したり、レバーをスイングさせたり、ハッチなどを興味深く動かすと、ググッとしっかりとした重い金属の感触が伝わってきます。

 私以外にも結構好奇心の強い人間たちによって、触られ、動かされ、だんだん朽ちていくのですね。

 水中写真をしている方には、ワイド写真も良いでしょう、珍しい「ウミウシの仲間」やヤギの類や付着生物も多く、マクロ派にとっては結構いけると思いました。

 ヌーメアのインリーフは自然の景観を維持するために、商業で魚を採捕することは禁じられているので、どこに行っても魚群の濃さには圧倒されます。

 これでもか、これでもかと言わんばかりに滅茶苦茶に多いのですが、人間慣れしていないので、人を見ると「カーテン」を曳くような感じと猛スピードで見えなくなってしまいます、残念ですね。

 そうそう、ここでは南半球で日本とは正反対なのでちょうど"冬の終りでした"。水温も低く18℃〜19℃前後で頭に被るフードと5ミリのフルスーツは必要ですから念のために。そういう私は5ミリのシーガルとフードで震えていました。

次回は「58回」は「天使が遊ぶ島イル・デ・パン」をお送りします。

続く...........。
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