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そっと覗くと


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黒子に徹して


ユラーリ サルパ類


食卓の友 岩のり


仔魚

連載エッセイ

第42回
「網元の前浜」

寿都の海
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おすまし
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波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


寿都は'97年に手記14回でリポートしましたが改めて手記を書きます。'98年7月20日は素晴らしい天気に恵まれ、良い予感をさせました。 寿都は北海道で有数の風の通り道になっていて、1年中強い風が吹き荒れています。 町の観光の呼び物として、アピールしていますが、風はいまいち表現力が弱くインパクトがありません、その他に有名なものは、弁慶岬があるていどです。

今年の長期予報では全国的に暑い夏が予報されていましたが、中旬以降一転して涼しい日が続いているようで、ここ北海道においても同じ状況で、7月の北海道で平約気 温約20度前後、今年の平年差が−0.6度ですから、30日として気温にして18度も低いし、日照時間が平年比75%です。 この数字を見ると、地球環境も様変わりしているし、この星の行く末を胸騒ぎを感じずには居られません。

ここ寿都は平年気温差+0.4一ヶ月で12度も暑く日照時間平年比115%と、ところ変われば様変わりし、この日も風があるけど暑い日です。ホーンとに変ですよね。 ここのダイビングサイトは札幌のダイブショップトリトンさんがオーナーで網元の土谷さんと共同で開発したところで、その前浜を利用しているのです。 この前浜は断崖を降りたところに砂浜と岩礁地帯がある風光明媚な処で、断崖を降り る途中上から見渡せる所があり下を覗くと、沖縄を連想させるほど青々とした奇麗な海が眼前に広がっていて、吸い込まれそうなくらい奇麗です。

昨年お邪魔したときは、ここのご主人はたいそう元気だったのですが、今年行ってみると、断崖の降り口に鉄製のゲートがあり、鍵が掛かり、つづら折れの歩道は雑草の薮の中で、荒れ放題です。 昨年お世話になった時には元気だった、土谷さんが、昨年の師走に急逝されたそうで、残された家族はここに住んでいないものですから、荒れるに任せています。

昔の栄華を知っているダイブショップの社長から昔話を聞かされるにつけ、寂しい最後だったんでしょうか、色々と想像をしてしまいます。 今年の前浜はウニ漁をしていないので、昨年にもまして透明度が抜群です。 何故かというと、ウニ漁のあと製品にして出荷するには、殻をむき海水で洗浄するの です。その洗浄した海水が内臓の蛋白質を多量に含んでいて、その洗浄水が富栄養化し、ヘドロ状に体積していたのです。

ご主人が亡くなることで、前浜が自然により近づいたのです、なんと言って良いか言えないので、皆様のほうで私の記持ちを推理してみてください。 海は天候異変のお陰か寿都の海はすっごい明るくて、びっくしました。 一緒に行ったダイバーが、水中から大きな背骨を一個持ち帰り見せてくれたのです が、牛なみに大きくて、いまだにアンモニア臭がします、死んでそんなに経っていないはずです。

他にもまだ3体ほどの骨が整然と列を成していたそうで、機会があれば撮影の上皆様にご覧入れることを約束します。

続く...........。
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