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連載エッセイ

第35回
「ワイキキ沖の潜水艦を水中撮影」

カメ1
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フエヤッコダイ
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波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


ハワイの水中は正直をいいますと、全然期待していませんでした。
当地のダイブショップ「ミスマリーン」を友人の(旧姓)香坂ゆかりさんに紹介して頂き、 日本人オーナーのキャテーさんにガイドをして頂きました。
キャテーさんはハワイの海を熟知していまして、女性ならではのダイビングサイトの 細かな地形や、そこに根づく、魚達を紹介してくれたり、ゲストが十分楽しめる様、 気遣いが色々あり、ハワイの海の先入観を吹き飛ばす感動と、喜びを感じました。

それは3月16日に起こりました、ハワイには観光潜水艦が3艦あり、 それらは「アトランティス」、「イエローサブマリン」、「ノーチラス」が有ります。
その潜水艦を私は自分の目でしっかりと見ることが出来たのです。

ワイキキビーチの沖にあるダイビングサイト「アトランティス」でそのドラマが起こりました。
ここに「アトランティス」と名の付く大きな沈船が水底40メートルに鎮座し この船の周りには、カラフルな魚達が棲み家としています。
そこにエントリーしていきますと、沈船「アトランティス」の横を大きな潜水艦 (全長31メートル)が推進しているのです。

奇妙なモーターの音とプロペラの回転する音を立てながら、 進んでいますウオイン・ウオインと泣きながら。
エントリーする前にブリーフィングといいまして、サイト名、地形、注意点、 そこの特徴を聞いていましたので、 遠目に見る潜水艦が見えブリッジにアトランティスと書かれています。
話に聞いていたとおりです。

潜行途中で視認したのですがカメラのセッテイングをする間も無く、 潜水艦は速いスピードで去ってしまい、もちろんファインダーに収める暇もありませんでした。
相手あっての撮影のチャンスは、おおかたの場合は2度とありません。
大きく落胆し、魚の被写体に専念し、忘れようと、勤めましたが、 脳裏から離れず落ち込んでいました。

それから15分くらいしてからでしょうか、聞き覚えのある音が、 遠くから聞こえてきます。
ウオイン・・ウオインと、ひょっとしてもう一度、私に撮影のチャンスが有るかもしれないと、 予感し始めましたが、私は神を味方につけカメラに収めることが出来ました。

改めて潜水艦をよーく見ると、沢山の観光用の覗き穴から、多くの人が一斉に手を振っています。 又手を振らない人はカメラのストロボをパチパチと炊いています。
この光景には、私自身笑ってしまいました。
見られているのか、見ているのか、間違いないのは、お互いの郷里は同じで、 日本人観光客、こんな異国に来て、乗員67人と水中での出会いです。

時と空間を超え同じ場所に居合わせているのです。
私の郷里札幌に、円山動物園があり、そこに人気のある猿山があり、 手すり一本へだて、猿と人間がお互いに観察する、猿山を思い出してしまいました。
又ある随筆も思い出しました。宇宙規模で考察したら、 人間も宇宙船地球号の乗組員で、宇宙の創造主に見られているんだと、思い出しました。

その日は複雑な気持まま、記念撮影を終え、旅の疲れもあり、気持ち良い深い眠りに落ちました。

日を改め17日にケワロパイプに入りました、ここはワイキキホテルの海水取り入れ用の、 太いパイプがズーット沖に向かって敷設されていまして、パイプ以外何にも無い所なのですが、 チャンスがあれば、ここは大物が見ることができると聞き入りました。

エントリーしてから、上がるまでの間ズーット鯨の泣き声が聞くことが出来ました。
昔知床の海を潜水したときに、聞いたオルカの声とは違いますが...。

エアーが無くなる最後まで、頑張ましたがやっぱり見ることは出来ず残念です、 人間は所詮、陸上動物です、速い速度で泳ぐことが出来れば、見れるのですが、 もどかしさを感じました。

魚には成れなくてもいいから、自由に速く移動できたらどんなに良いでしょうか。
このサイトでは仲の良いキロハギの夫婦が青い海で気持ちよさそうに漂っていました。

続く.......。

次回はシンガポールを予定しています。
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