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泳ぎぬけるイルカ


トレーナーとイルカ


リゾートダイブハーバー


バンドウイルカの顔

連載エッセイ

第23回
「カリブ海のイルカ」

イルカとポーズ
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ロアタン島
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波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


’96.2月に中米の国でホンジュラスにイルカの撮映に行ってきました。

ホンジュラスは北米大陸と南米大陸の中間に位置する、パナマ運河のある少し上に位置し、 又向かいにあの有名な、「キューバ」が対峙している国で、首都は「テグシガルバ」といいます。
この国へ行くにはアメリカでトランジットしていくと3日掛(時差マイナス13時間)かる程遠 く、移動にかなりのエネルギーを使います。
この国の産業で有名なのは、コーヒー豆「ホンジュラス」で国の名がそのものですが、コ ーヒー通の人に話しをしても知らない方が大勢でしたが、このコーヒーは美味かったです。

さてなぜホンジュラスかと申しますと、 この国の東方沖に位置する「ロアタン島」にあるリゾートで「アンソニーキーリゾート」の中に、 鯨類研究所が併設され、ここでイルカの研究と飼育、カリブ海のダイビングポイントにイルカを誘導、 ダイバーとコミュニュケーションが取れる、アトラクションが有ります。
又100%確実に撮影できる為に、ここまで足を伸ばしたのです。

12月8日から行く中米バハマ国にもイルカの観れるポイントが有るにはあるのですが、 此処の野生イルカは気まぐれに生きているので、いつも観れるとは限りません。

最初の撮影は絶対外せないので、費用が掛かるので100%確実な所を選んだのです。
私はここで都合3回ドルフィンダイブをしました。

カリブ海のイルカダイブをするポイントが有り、全て砂地で所定の場所が有りました。
そこで沢山のゲストと共に、砂底に大きな円陣を作りイルカが現れる時をじっと待つのです。

今か、まだかとじりじりしながら、待つのですが、大勢のゲストが砂地をかき回すので、 カリブ海の透明度がドンドン悪くなり、水中撮影には最悪の事態になりつつ、 皆から遠ざかるように離れると、現地のガイドには思いきり怒られるし(水中ですから言葉は使えなく、 表情で表わすのですが、日本人よりはっきり言って恐いです)、 ここまで怒らなくてもいいだろうと思ってた時に、現れましたたったバンドウイルカ2頭。 すごいスピードで、ゲストの間を駆け抜けるので、カメラが追いつきません。

シャッターも60分の1にセットしているので慌てて、2台のカメラをセットし直し撮影しましたが、 上がりは最悪で、煙幕の中のイルカでした。

不思議な事に、イルカは女性が好きなようで自由に触っています。
私はカメラのストロボをバチバチ焚くものですっかり嫌われました。
近づいて頂いても、触る事が出来ないのです。
後何?かの処で体のセンサーがあるがごときに、避けられてしまうのです。

何度か挑戦し、やっとの思いで触れましたが、なんか、鮫肌を連想し(紙やすりの200番程度ざらざらしているよ)、 サメもこんなんだろうと思いました。
悔しい思いをしながら、日を改め再度挑戦しますがやっぱりうまくいきません。

前回のダイビングにすこしだけ顔を覚えて頂いたようで、正面で少し静止して頂けるようになりました。

イルカはトレーナーが船に乗り、カリブ海を誘導してきます。
其の方法は、カリブの明るい太陽光線を鏡に映し、海に落とし込み色々な指示を受け、一緒にやってきます。
其の後トレーナーがカリブ海に入り、イルカをゲストに合わせるのです。
トレーナは毅然と高等動物に色々な指示を出し、イルカはそれに応えてます。
日本の水族館のように、餌で調教する方法と違い、完璧に心と心、知能と知能の遊び、勉強を感じ入りました。

日を改め3度目のイルカダイブですが、ラッキーな事に、ゲストの移動日と、 ドルフィンダイブに希望者がいない為、(スタッフ4人の豪華な)なんと私一人の貸し切りで大喜びです。
この日は、前もって2台のカメラからストロボを外し、シャタースピードを以前にも増し、 あげた上セッテイングし、万全の態勢です。

ところが・今までのロケーションと違う場所に移動し、しかもかなり深そうです。
あまり深いと自然光だけでは、光が回りません。
何と水深は約25メートルも有りましたが、珊瑚の綺麗な外洋で潮通しも良くすごく海が明るかったのです。

今日のカメラのセッテイングは私の感がぴったりと合い最高のロケーションです。
この日は貸し切りなので、イルカも一緒に外洋に移動し、ついてきましたから、水中で待つ事はありません。
エントリーすると其処にイルカが待っていたのです。

大勢のゲストの時は、宝物を見せるように演出していたのですが、この日はトレーナーもイルカも半分遊びです。
十分に綺麗なポーズと、綺麗なロケーションで思う存分、スタッフと共に撮影できたのと、 イルカに触れる事が出来ました。
先日の鮫肌と違い、鱗の無い柔らかな感触で随分違うんだなーと思い、心を許した相手には、 警戒心がない分、リラックスするんですね。

自分の体験では、恐い事、危険な面に対峙した時に鳥肌が立つ様、彼らも色々な変化に対応しているんですね。

次回は来週からバハマのマダライルカを撮影に行きますから、帰ってからのお楽しみに。

つづく...。
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