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ポンペイ島の位置

連載エッセイ

第18回
「ナンマタールの水中遺跡」

波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


マイクロネシア連邦国には4州があります、皆様おなじみの、トラック州、ヤップ州、 なじみの少ないいコスラエ州、そして首都『コロニア』のあるポンペイ州ポンペイ島です。

ポンペイ島は『北緯7°東経158°位置』し、日本から直線距離で約4,500キロあります。

この国は年中、常夏で過ごしやすく、又日本人にとてもフレンドリーな良い国です。

夏から秋にかけて、台風の赤ちゃんが生まれて日本に輸出している事をご存知の方も多いと思いますが、そのせいか雨の多い国で、南国には珍しく水資源の多い国です。

このマイクロネシア連邦に巨石により作られた遺跡群がいくつも有ります。

そのうち最も有名で最大の遺跡『ナンマタール遺跡』の前に、言い伝えで水中遺跡『幻の水 中都市・カニムイソ』が有ります。その伝承者の故マサオハドレーさんに聞いたのが縁で、本間さんのライフワークで、水中遺跡の調査を92年から6回ほどお手伝いに参りました。

ナンマタールの遺跡は何百年も前に支配者により、海上に巨大な玄武岩を積み上げ100個近くの人工島を作りその島と島を水路で結んだ、城塞都市を形成していてイタリアのベニスの様に街が出来ているのです。

このナンマタールの遺跡の前に更に古い時代に作り上げた遺跡群が水中に埋没したのか?水中遺跡らしい痕跡が数多く見 ることが出来るのです。

私も水中撮影班として参加、一日に3ダイブから4ダイブしましたが、水中の状態はあまり良くない上透明度は1メートルからせいぜい3メートルで、現地スタッフの話によると、 世界で一番獰猛な7〜8メートルもあるホオジロザメを見たことがあると言い、 気持ち良くない仕事を10日ほど続けましたが、幸いなことに私は遭遇しませんでした。

この調査地点は水深約48メートルほどありまして、海底は何か生物の生活の痕跡か、スポンジの裏側の様に、山あり窪みありでその山の大きさは1メートルくらい、 窪みも同じく1メートルほどあり間隔も1メートルで規則正しくズーット連続しているのです。何か不思議な光景で背中が寒さを覚えました。

日々潜り続けていたある日、昼食をボートの上でとっていたときに、びっくりするような出来事が起こりました。 それは、野生の黒アジサシという、海鳥が私をめがけて飛んできていきなり停まったのです。

つづく...。
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