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連載エッセイ

第16回
「モルジブ共和国」

波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


平成3年2月にモルジブに行きました、此処は『インド洋の真珠の首飾り』といいまして、小さな島々(珊瑚礁で出来ている)が連なり環礁を形成しています。

天空の人工衛星から見ると、真珠の首飾りが三個見えます。世界地図を見るとこの三環礁しか表示されないが、小さな島が何千とあります、島の大きさは歩いて一周するのに5分とかからない島が大勢を占めています、又多くの島が海抜2メートルより 無く、地震津波の脅威にさらされています。

他方、近頃の地球温暖化のせいで海水面の上昇がモルジブ全部を飲み込んでしまう脅威にさらされているそうです。

私の考えでは、この島々は珊瑚がドンドン上に成長し、島を形成した経過を考慮すると、海水面の上昇と共に珊瑚が成長し島の海抜が少しづつ上がると思います、それでなければ今頃モルジブは、なかったと思います。

モルジブの小さな島々は学校の島、村の島、飛行場の島 等が独立しています。 生活、仕事の為には船を利用、足代わりにしています、その多くの船は自然の風 (貿易風)を上手に利用、商用で使う一部の船だけがエンジンを積んでいます。 この国は非常に貧しい国で、ほとんどの収入は観光資源で、政府もダイビングの 出来るリゾート開発に力を入れているようです。

次の産業は漁業で、珊瑚の環礁は潮の流れが複雑で速く、しかも栄養に富んでいるので、魚達の故郷ともいわれ、沢山の魚達がダイバーの眼を楽しませてくれます。

私達の泊まったリゾートは1周するのに15分くらいの大きさの島で『ファンアイランド』 といいモルジブの南マーレ環礁にあります、リゾートでは珍しく現地人がオーナーで、このオーナーと話す機会がありま した。

当時モルジブでは事業税など掛からなく、所得税も無く、政府の観光事業のてこいれのため、商売は、しやすいと言ってました。

近いうちに日本に行き中古のタンカーを購入、自国の輸入に一役担うと言ってました。 まだ若くハンサムなオーナーとフィアンセで金髪の綺麗で笑顔が素敵な人と一時を過ごし、うらやましく感じました。

さて海に話しを移し、現地のダイビングのガイドは、オランダ人とドイツ人が多く、男性、女性とも大きくて、私なんかも175センチあるのですが小さく感じるほどでした。

海は男性的で、潮流が速く、しかも流れる方向が一定でなく。又、渦が巻いてる処が有りその中に入ってしまうと水中深く引き込まれてしまいます。そのような状況になった時は、渦の中心から外周方向に抜け出す必要が有ります。

苦労と危険は付きものの海ですが、魚の種類と個体数の多さはやはりインド洋が一番でしょうか。なぜかといいますと、日本の船団のようにゴッソリ採りきってしまうやりかたでなく、貿易風(ドイツ語で『パサート』といい、この名前が気に入り現在同じ名前の車に乗っています)を利用した船でのんびりやっているのです。

この様な状況ですから魚の魚体一つとっても大きく資源が豊かに感じられます。

モルジブの話続く......

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